7月4日(土)紅茶づくり体験に参加しました。場所はマル昇製茶組合さん(掛川市)永田さんの茶畑です。
茶葉の品種は紅ふうき。紅茶、半発酵茶として開発された茶品種です。
花粉症に抑制効果があるといわれる、メチル化カテキンがたくさん含まれています。
みんなで摘んだ茶葉を茶籠に集めます。
紅茶づくりは、永田さんの茶工場・マル昇製茶組合さんに移動しておこないます。
最初に萎凋(いちょう)作業です。萎凋の目的は、生葉の水分を減らすことです。生葉の水分量は約80%弱。
その水分を約半分にします。茶葉を握りしめ、手を広げても塊が解けないくらいがいいようです。
今回は体験なので、時間は短めです。でも手にとって茶葉の香りを確認すると、とてもフルーティな香りがします。
次の作業は揉捻(じゅうねん)です。茶葉の細胞組織を壊して、酸化発酵がすすむようにします。
揉捻中にホットプレートで温め、発酵の進行を調整します。
煎茶、棒茶などの緑茶は、酸化させないお茶です。お茶を淹れた時の色が違うのも、発酵の違いです。
発酵酵素によって、紅茶独特の香り、味わい、水色が誕生します。
手作業での揉捻、けっこう力が入ります。
発酵終了時の茶葉の水分は約60%と言われています。紅茶は半発酵茶、完全に発酵させるウーロン茶とはここが違います。
乾燥機に入れ、100度前後の高温熱風で酸化酵素の活性を止め、水分量を3~5%ぐらいに減らして紅茶の完成です。
マル昇製茶組合の永田康弘さんは第53回県茶品評会(JA静岡経済連、県茶業会議所主催)紅茶・一般部門で最高位の
金賞をみごと授賞しました。
煎茶と紅茶、作業工程はちがえども、永田さんのお茶づくりに対する真摯な姿勢は素晴らしいです。
いろんなお話、もっともっとお聞きしたい、そんな紅茶づくり体験参加でした。