冷蔵庫で保存が必須の生新茶って、知っていますか?

山一園製茶の新茶販売スタートです。大走り新茶はじめ通常販売の新茶予約をホームページで受け付けています。
新茶の早期予約開始
そして毎年大好評の手摘み 生新茶さえみどりも販売中です。

まず生新茶についてです。農家さんが新茶葉を摘み取り、蒸したり揉んだりして荒茶(あらちゃ)ができます。荒茶に含まれる水分量は約5%といわれています。農家さんが作った荒茶を山一園製茶が購入し、粉、茎を外したり、茶の大きさをそろえたりして仕上げ茶として販売します。仕上げ茶にするもうひとつの重要な工程があります。それは火入れです。コーヒーでいう焙煎です。火入れによって旨味を引き出し、茶葉に合った火香(ひか)つけます。そしてもう一つの重要な目的が、荒茶に含まれている水分量をもっと減らし、長期保存できるようにすることです。仕上げ茶の水分量は2%から4%とぐらいといわれています。
この生新茶は水分量をほぼ荒茶と同じくらい保ったお茶です。火入れの香りより、新茶葉のさわやかな香りをお届けしたい。火入れによる旨味も大事ですが、新茶葉が持っている自然な甘みを感じていただきたい。そんな思いの生新茶です。その分水分量がとても多いので、必ず開封前も開封後も冷蔵庫で保存するようにお願いしています。封を切った茶袋は口をしっかり止めてジップロックに入れ冷蔵庫へ。茶缶に移し替えたときも、茶缶を冷蔵庫に入れて保存していただきたいです。結露を心配される方もいらっしゃると思いますが、冷蔵庫から取り出した茶缶をひと拭きしてご利用いただき、ぜひ冷蔵庫で保存してください。

次にさえみどりについてです。さえみどりは静岡で一番飲まれている品種「やぶきた」と天然玉露といわれる「あさつゆ」を交配させたお茶です。特徴は輝くばかりの緑色の水色と、上品は香気。そして口に広がる甘みのお茶です。さえみどりは早生品種(わせひんしゅ・早い時期に摘採できるお茶)、そしてこのさえみどりは静岡でも早場所(早い時期に新茶の摘み取りをする産地)の島田市初倉で摘んだ新茶なので、いち早く新茶をお届けできます。

私が早生品種さえみどり生新茶でお届けしたい理由は気候です。販売開始の4月15日は例年日中暑いなぁと感じる日もありますが。まだまだ朝や夕方からは寒いと感じる日も多いです。そのぐらいの気候の方が優しい香りに敏感になっています。この気候のときこそ、優しい香りと味の生新茶さえみどりを飲んでいただきたいのです。

最後になりましたがこの生新茶さえみどり手摘みのお茶です。機械で収穫したお茶にない柔らかい新茶葉だけで作り上げた貴重な新茶です。一年前の動画ですが、さえみどりの手摘み風景と、荒茶づくり最初の工程をYoutubeで紹介します。


山一園製茶ホームページから、手摘み生新茶さえみどり をご購入いただけます。ぜひ今だけの手摘み生新茶さえみどり、お楽しみください。