紅型茶缶と5玉そろばん

2023年12月31日

山一園製茶株式会社 仕事納めです。

今年最後の茶柱通心ブログでこの一年、いやこれまでの感謝の気持ちをお伝えするには、どんな写真がいいだろうか。思い描く中この写真となりました。

紅型(びんがた)茶缶はイラストレーターcojiisa(コジーサ)尾崎ひさのさんのデザインです。
マツコの知らない世界に3度ご出演、お菓子缶研究家、中田ぷうさんの著書で、この茶缶をご紹介いただきました。

富士山のある県に生まれ、清流大井川が流れるまちで過ごしているありがたさ。そして茶の字に代表される静岡産のお茶を商うことができるありがたさをこのデザインに込めました。

今年9月、この茶缶をホームページで見た海外向け通販会社から連絡があり、メールでのやり取りの後紅型茶缶にお茶を詰め発送。12月29日担当の方から、「すべて完売しました。これからもよろしくお願します」とのうれしいメールがありました。

山一園製茶のお茶がいろんな人に届いていく。それは山一園製茶のお茶を飲んでいただいた、すべての方への感謝とともに、紅型茶缶からの新しい出会いに感謝です。

そしてこの缶の後ろにあるそろばん、父が使っていた5玉そろばんです。
1966年小澤榮一商店として創業。棒茶一筋に仕事をしてきました。きょうもお客様が、「ここに、えいぼうちゃんが座っていたっきねぇ」と父がいつも座っていた場所を見ながら、懐かしそうに話してくれました。こうお話するお客様、今でも多いんです。

店舗改装して4年目、カレンダーいっぱい、伝票いっぱいの昭和レトロな店は変わってしまいましたが、父と母の店への想いを、この五玉そろばんのように、ずっと私は大切にしていきます。

皆様、ありがとうございました。そして来年もよろしくお願いいたします。

山一園製茶株式会社 小澤代輔