平成26年9月20日(土) 牧之原市金谷猪土居にある野菜茶業研究所 金谷茶業研究拠点の
一般公開に、参加しました。
今回見学の最大目的、お茶の香りについて、研究員さんと、いろいろお話しました。
その内容は、次のとおりです。
1.お茶の香りについての現状
今、深蒸し茶の占める割合が多く、香りの特徴を出しにくい。消費者の嗜好多様性のためにも
普通蒸し(蒸し時間が短い)のお茶の取り組みが、大切になる。
*深むし茶・・・摘んだお茶の葉を、最初の工程で、蒸気で蒸します。長く蒸すのが、深蒸し茶。
茶葉の繊維を細かくさせるので、味,旨味はますが、お茶の香りが少なくなると言われている。
2.ハーブを煎茶と混ぜたお茶について
外国の煎茶とハーブとの組み合わせが多いが、国産煎茶との組み合わせも、試してみる事も重要。
品種改良で、新しい香りの発見ができる。いつもと違う日本茶の香りが、消費者に喜んでいただける。
見学した際にいただいた品種茶です。それぞれに、香り、味の特徴がありました。
新しいお茶を提案する上で、とても参考になります。
3.お茶の香りの数値化について
お茶の香りの数値化は難しい。人による官能検査で、スタンダードを決めている。
ガスクロマトグラフィーという器械による測定も一つの方法。静岡県工業技術研究所を紹介いただいた。
4.ノンカフェインについて
葉っぱでいれる日本茶、ノンカフェインに加工できるか、質問しました。
やはリ、ノンカフェインは難しく、特別な処理方法でないと、ノンカフェインにならないとのこと。
蒸気で蒸すとき、熱湯を利用する処理方法が、一般的。研究室にあるミニ蒸し機を見せて
いただきました。
私がお話お聞きした研究員さん、11月に「茶の香りに関する研究の現状と課題」というタイトルで
お話をするとのことでした。場所は福岡県八女市。ちょっと遠かったです。
この日お聞きしたこと、見たこと、納得することいっぱい。今取り組んでいる、新商品開発にとても役立ちます。
たくさんのインプット、しっかりアウトプットしていきます。