野菜茶業研究所 金谷茶業研究拠点 一般公開に参加して ~2/3~

平成26年9月20日(土) 牧之原市金谷猪土居にある野菜茶業研究所 金谷茶業研究拠点の
一般公開に、参加しました。

手揉み茶の実演もありました。
手揉み茶は、お茶製造の原点です。焙炉(ほいろ)という、40℃から50℃に加温された台の上に、
蒸した茶葉をおきます。
そして、手で茶葉をほぐし、こねる、揉むなどの作業をおこないながら、乾燥させていきます。

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できあがった手揉み茶は、針のように長くなり、とんとん立てていきます。手揉み茶をお湯に入れると
本のお茶の葉っぱの形になり、香り豊かなお茶を楽しめます。

建物の中に入ると、カットした野菜が並んでいました。このコーナーでは、品種改良した野菜を、
食べることができます。

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トマトとひとくちでいっても、いろんな味、香りのトマトがありました。消費者に好まれる味とともに、生産者の立場に
たって、生産しやすい、つまり病気に強い品種改良も進めています。
このことは、お茶にも繋がっています。やぶきた品種が、静岡で広く定着したのも、ここにあります。
霜に強いのが大きなポイント。そして、いままであった品種よりも早い4月下旬から5月上旬に一番茶の収穫が
できるので、収穫も安定していきます。

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このコーナでは、病害虫対策をわかりやすく説明してくださいました。茶農家の方も、担当の方に、いろいろ質問。
地道な研究が求められるこの分野。美味しいお茶づくりの要となります。

これは、昔使っていた輸出用の茶箱です。今ではとても貴重なもの。インディアンの顔をデザインした蘭字が
貼ってあります。蘭字がなんともいい、雰囲気出しています。明治後期のものと推定されています。
明治時代、お茶は生糸と並ぶ重要な輸出品。茶生産量の80%が輸出されていたとの資料も。
静岡県は清水港から輸出していました。「清水港のあるフェルケール博物館にも、いろんな資料ありますよ」と
担当の方が教えてくれました。

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11時から、セミナーが始まります。今回は、茶の輸出について。茶の輸出歴史から学びます。第二次大戦後も、
外貨獲得のために、政府が日本茶の輸出を奨励。そして、これからの茶業界の方向性ととして、
輸出も大きなポイント。
セミナーでも取り上げられた、各国の農薬規制。セミナー後の質疑応答でもいろいろ質問でました。

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このセミナーでたまたま横に座った方が、茶農家の女性。私がカミさんと、お茶のことで、わからない事を
話していると、話しかけてくださいました。セミナー後もお話。この施設の近くに茶園があります。
HPも教えていただき、また伺う約束。しました。素敵な縁がまたひとつ。

外にでると、いろんな農機具が展示してありました。

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担当の方がいたので、さっそく質問。
1.茶畑に咲く、茶の花と茶の品質の関係。
2.お茶の香りについて。

1の茶の花のことについて話していると、こんなことも教えてくださいました。「お茶の花の蜜はとても甘いですよ。
ぜひ花を手にして、蜜を吸ってください」今度やってみます。なんか商品開発できないかなぁと、思ってしまいました。
2のお茶の香りについて。このことに詳しい職員さんを紹介していただきました。
さっそく会いに出かけました。とっても有意義なお話。次のブログで紹介します。