日本茶のTUTAEKATA 世界初ハンドドリップ日本茶専門店「東京茶寮」~Drink~

東京茶寮

2015年1月5日(木)三軒茶屋にオープンした日本茶専門店「東京茶寮」。バリスタさんがハンドドリップで、好みのお茶を淹れてくれます。この写真、二煎目を淹れているときのものです。席に案内され、水の入ったグラス、おしぼり、メニューをいただき、簡単な説明。その時には私がお茶屋だということ、話さずでした。一煎目のお茶がテーブルにでて、飲みながらお茶の感想をバリスタさんと話しているとき、実は私はと、きり出しました。そのあとは気楽に写真撮らせていただき、席も立って、二煎目淹れているところをパシャリ。写真としては一煎目のほうが茶葉が開くとこわかって、いい感じなんですが。
東京茶寮
注いでいるところを拡大しました。
ハンドドリップカップ
わかりますか、一番左手前のカップ、お湯が溜まっているのが。コーヒーのドリップカップならお湯を注げばポタポタと抽出(お湯を使ってコーヒー豆を挽いたものから、コーヒーに含まれている成分をとり出すこと)が始まります。これはそのまま。まるで急須の中の状態と同じです。お茶の香り、味はお湯の温度、抽出時間によって決まります。お茶のおいしい淹れ方のお話、説明のときには「お湯の温度は85℃、急須にお湯を注いでから蓋をして60秒経ってから湯呑みに注いでください」などとあります。特注のドリッパー、お湯を注いでもそのまま。ここがポイントです。
これは二煎目なので、わかりにくいですが、一煎目なら茶葉がだんだん開いていきます。じわっとお茶の成分も溶けだして。もしコーヒーのようなポタポタドリップだったら、茶葉がしっかり開かず、うま味成分であるアミノ酸がでないまま、抽出終了となります。
ハンドドリッパーのしくみ
円錐形の磁器、下にひとつだけ穴が開いているそうです。木材製のベースに置くと穴がふさがり、お湯が溜まる仕組み。磁器を傾けるとお湯が下のグラスへ。私の席はこの場所とは反対側。一煎目で茶葉が開いていくところを見たかった、撮影したかったというのが本音。今度は席指定で予約します。それと、ハンドドリッパーに蓋があったようななかったような。急須には蓋があって、蒸らし効果が。そこも次回確認したいところです。こんなこと考えているようじゃあ、お茶のおいしさの本質、感じることできませんね。
東京茶寮、ハンドドリッパー
特注の網をとって終了。下のグラスに淹れた日本茶を湯呑に淹れ直して、席のところに持ってきてくださいます。
東京茶寮、一煎目
これが「はるのもえぎ」と「宵の七曜星」の一煎目です。お茶と一緒に茶葉も見ることができます。一煎目「はるのもえぎ」の感想。常には、摘んだ茶葉を蒸気で長く蒸す、深蒸し茶を飲んでいる私にとっては、口に含んだ後、鼻に新鮮な茶葉の香り、草の香りがぬけていく感じがしました。花とかフルーツとかの香りではなく、若草の香りです。味はすんなりまろやかといった表現。甘みという表現でもいいのでしょうか。「宵の七曜星」の感想。微発酵、萎凋工程ということを知っていたので、香りを意識して飲みました。この香りは、いつも飲んでいるやぶきた品種とは確かに違う。半発酵したウーロン茶のような強い香りではないけど、花の香りと口にするよりは、フローラルと伝えたい香りです。味はやぶきた浅蒸しの特徴、やや渋めの感じ。これも日頃、深蒸し茶を飲んでいるから感じるのでしょうか。初めて飲んだお茶、ゆっくり、じっくりと。
東京茶寮、和菓子
3つのデザートから私が選んだ「香りのおはぎ」も一緒にいただきます。ここでも香りという文字に魅かれて、選びました。ちなみにほかの二つは「ドライフルーツ寄せ」「ほうじ茶のブラマンジェ」です。どんな味だったんだろう、このブログ書いている今頃になって気になりだしました。
東京茶寮、二煎目
飲み終えて頃、いいタイミングで「二煎目をお淹れします。」びっくりしたのは、「はるめぐり」の水色。濃いです。これも中蒸しのお茶の特徴でしょうか。味は色に比例。一煎目より旨みという過酷というか、しっかり伝わってきます。「宵の七曜星」は、香りが一煎目のほうが、わかりやすい。逆に渋みはさっきより、強く感じました。そうそう、最初の湯呑は丸い感じ。二煎目は手持ちが付いたタイプ。香り、味をそれぞれ感じるようにと、湯呑を変えて。うれしい心遣いですね。
最後は玄米茶で。私は「宵の七曜星」を選びました。
玄米茶、東京茶寮
淹れていただいたお茶、撮影してなかったです。玄米に気をとられていたようです。飲んだ感想、玄米の風味、口をつけた時から感じます。トータル5煎目。単一茶では3煎目。玄米茶として出すアイデア、お茶の特徴感じにくくなる中、これならと納得です。
こうして、あっという間の50分、終了です。実は私が席に座ってから10分ぐらい経ってからでしょうか、ご夫婦らしき若いおふたりがご来店。「ご予約のかたでしょうか?」「いいえ」「2時からは予約の方いらっしゃいますので、それまでのお時間でしたら」おふたりは私の反対カウンターに座りました。「1時からの時間、珍しく空いていました」それを聞いた私も、運がよかったと思った次第。「この近くに住んでいるんですが、何ができたかと思って来ました」とバリスタさんに。それからはおふたりとバリスタさんとの会話にも耳を傾けて。「どうしてここにお店を出したんですか。」「お茶屋さんですか。」「ここだけでのビジネスですか」など私が聞きたかったことを質問です。このかた、コンサルタント的なお仕事されているようです。この答えや、私が帰りにいただいた名刺に取締役とあった谷本さんと私の会話、次の茶柱通心ブログ 日本茶のTUTAEKATA 世界初ハンドドリップ日本茶専門店「東京茶寮」~Study~でお伝えします。東京茶寮さんに行って、会話を楽しみたい方、先入観を持ちたくない方には、よくない内容かもですが、東京茶寮さんのお茶への想いをしっかりお聞きした、私の想いもお伝えします。