お茶を飲んで、免疫力アップ~湯呑みの底に秘密あり

山東の深蒸し茶

2020年3月31日、朝一番のお客様、山東茶業組合の組合員さんでした。新茶前のご挨拶に来てくださいました。
山東茶業組合

山東茶業組合・茶畑のある掛川市は、2011年1月11日NHK「ためしてガッテン!」で、紹介されました。その内容思い出すとこんな内容だったと思います。
掛川市は長寿の街
「がん死亡率の低さランキング」で男性:第2位、女性:第1位の街。生活習慣病で亡くなる方が少ない掛川市ということを、当時の掛川総合病院副院長 鮫島庸一先生が医学的数値を挙げて説明。
健康長寿と深蒸し茶との関係
掛川市で疫学調査+介入試験を実施して、お茶の持つ健康効果を解明。緑茶の濃厚エキスが入った本物カプセルと、色を似せたでんぷん入りの偽物カプセルを毎日3カ月間飲んでもらい、体にどのような変化が現れたかを調べた。本物カプセルを飲んだ人は悪玉コレステロール数値が減少。
掛川産深蒸し茶の特徴
掛川のお茶に含まれる沈殿物をろ過して調べた。その内容は抗酸化作用があるβカロテン血行促進作用や免疫機能改善効果があるビタミンE 腸内環境を整える働きがあるクロロフィル類 それぞれ数値を示した。
結論
湯呑の底に溜まっている沈殿物(お茶っ葉)を飲み干すことにより、茶葉に含まれる栄養成分を丸ごと体内に摂取できる。深蒸し茶は蒸気で長く蒸すことによって、茶葉細胞壁が崩れ、栄養成分が溶け出しやすい。熱でお茶の葉の細胞壁が壊れ、細胞のかけらがカテキンを吸着するため、渋みを感じにくく飲みやすいお茶となる。

以上が私の覚えている番組の内容です。お茶は摘んだ後、茶葉を蒸気で蒸して発酵を止めます。普通蒸し茶の2倍から3倍長く蒸すのが深蒸し茶(茶葉の状態で蒸し時間がかわります)。余談ですが、湯呑の底に沈殿物がないのがいいお茶と話している方がいましたが、そのお茶は普通蒸し茶でした。普通蒸し茶の評価基準と深蒸し茶のそれとは、おのずから違ってきます。茶品評会でも普通蒸し茶部門と深蒸し茶部門とで分かれています。普通蒸し茶、深蒸し茶、それぞれ特徴があり、それぞれ美味しいさいっぱいです。
話を元に戻します。NHKためしてガッテンで紹介されたように、お茶には体を健康にする効能がいっぱいです。以前茶柱通心でお茶に含まれるカテキンのことも書きました。

引用【(社)静岡県茶業会議所発行 2012茶学術研究会編 知らなきゃソンするお茶のこと 10のひみつ お茶の効用を科学する(最新版)】

今猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症。免疫力つけることが大事です。ぜひお茶いっぱい飲んで元気、笑顔で毎日を過ごしましょう。