野菜茶業研究所 金谷茶業研究拠点 一般公開に参加して ~1/3~

平成26年9月20日(土) 牧之原市金谷猪土居にある野菜茶業研究所 金谷茶業研究拠点の
一般公開に、カミさんと一緒に参加しました。
施設の前は、茶葉仕入れや、納品の時、何度も通ったことありますが、施設内にはいるのは、初めてです。

この施設は、野菜・茶について、育種・栽培、環境負荷低減、品質、流通等に関する技術開発と、
それを支える基礎的・基盤的研究をおこなっています。
ここ静岡・金谷(かなや)以外にも、茨城・つくば、愛知・知多郡武豊町、そして鹿児島・枕崎にも
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構、通称「農研機構」はあります。

受付をしてからの最初のブースです。

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ここでは、紅茶をつくっています。参加するにはもうちょっと早くこなければでした。
ここで使っている茶葉は「紅ひかり」です。
紅茶とといっても、普段飲んでいる日本茶を同じ茶の樹からつくられています。
違うのは、その加工の仕方です。
紅茶は、摘み取った葉を、萎凋(乾燥)させ、完全に発酵させる製法です。日本茶は酸化させない、不発酵茶です。
事前に用意した茶葉を、参加者が手でもんでいきます。Facebook でも和紅茶研究会の皆さんの文書を
読ませていただいていますが、実際にその作業を見たのは、初めてです。
実際の作業を見て、その香り、色を見る。紅茶作りへの理解が深まります。

次のブースでは、いろんな品種の試飲ができます。

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今回の見学、大きな目的が、品種についていろいろ知りたかったからです。
静岡で一番飲まれているお茶の品種は、「やぶきた」です。
やぶきたは、静岡の篤農家・杉山彦三郎が見つけた品種。霜に強く、いままであった品種よりも早い4月下旬から
5月上旬に一番茶の収穫ができるので収穫も安定してきます。女性的な優しさのやぶきた。
昭和30年に静岡県の奨励品種に指定されたことをきっかけとして急速に普及しました。

しかし、今ではいろんな品種が栽培されています。というのは、静岡ではほぼ、やぶきたが飲まれているため、
どこで飲んでも、どのお茶飲んでも、味や香りの特徴がなくなったと言われ始めています。
香りや味に特徴のあるお茶が求められています。

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香りを科学する。ここでは、わかりやすく説明してくれます。私にとって、なんとなくわかっていたことを、明確に表す。
今更ながら恥ずかしい面もあるのですが、なるほど、やっぱりがいっぱい。
今取り組んでいることへの、大きな力となります。横にいるカミさんも、真剣に読んでいます。

そして、こんな説明文も。

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まさしく、今取り組んでいることです。お茶はコーヒー、紅茶と違って、食事を美味しくさせる力があリます。
お茶を飲みながら食事をする。口の中をさっぱりさせるお茶の効能です。
コーヒーは食事の最後に飲む、こんなシーンが多いですね。

食事を美味しくするお茶」どんなお茶になるのか、試行錯誤の毎日。今までの勉強不足を実感の日々。
どんなことでも、どんなとこでも、いろんな人に。実際を大切にして、一歩一歩です。