水出し緑茶や茎茶(棒茶)で安眠効果!テアニン効果!カフェイン問題を解決!特徴と美味しい入れ方!

摂取、緑茶成分

2017年6月3日(土)TBS系番組『ジョブチューン』2時間SP 名医たちがぶっちゃけ!病気を予防する最強の食べ物スペシャル!!を見ました。

その中で、睡眠の質を上げるのに、効果的な飲み物は?という質問に、水出し緑茶と、紹介されていました。

番組の中で出演者が「寝る前にお茶を飲んでもいいの?」そうなんです、お茶やコーヒーにはカフェインが含まれていて、寝る前に飲むと眠れなくって、言われていますね。

そんな疑問を杏林大学医学部名誉教授、精神神経科医の古賀良彦先生が、氷水で淹れるという技で解決。

そしてこの番組見て、思い出したことが。2016年9月3日、農研機構 果樹茶業研究部門 金谷茶業研究拠点の一般公開でお聞きした「水出しで飲むには、茎茶(棒茶)が癒し効果に最適ですね。」という茶品質・機能性研究グループ 物部真奈美上級研究員さんのお話です。

テレビで話していた内容、セミナーでお聞きしたお話、思い出しながら、そして自分なりに調べたことも含め、書いてみました。

1.なぜ、水出し緑茶が睡眠の質を上げるのにいいんでしょうか?

緑茶に含まれるテアニンが脳内のα波(アルファ波)を増加させるからなんです。テアニンはアミノ酸の一種で、緑茶の旨み成分、甘み成分として知られています。乾燥した茶葉には1~2%のテアニンが含まれているといわれ、緑茶のアミノ酸の40%がテアニンだとも発表されています。

そのテアニンがα波を増加させて、安眠へ。α波は人、動物の脳が発生する脳波の中で、8~12Hzのことを指します。リラックス状態ではこのα波が多く観測されるんです。テアニン効果でリラックα波がたくさん。だから寝る前に水出し緑茶を飲むと、安眠へ、となるわけです。

ここで緑茶にも含まれる、興奮作用カフェインの問題が登場なんです。お湯で緑茶を入れるとカフェインが抽出され、安眠の妨げに。

ところがこのカフェイン、水に溶けにくいという性質があり。だから古賀先生の説明のとおり、氷水で緑茶を淹れるとカフェインが出にくくなり、安眠の妨げにならないというわけです。

2.水出し茎茶(棒茶)の癒し効果がバツグンなのは、なぜですか?

水出しで淹れると茎茶(棒茶)のテアニンが煎茶(葉っぱ)よりたくさん出るからです。これからの写真資料は、2016年9月3日、農研機構 果樹茶業研究部門 金谷茶業研究拠点の一般公開 茶品質・機能性研究グループ 物部真奈美さんがセミナーで使ったデータです。

テアニン含有量

どうして茎茶(棒茶)のほうが煎茶(葉っぱ)よりテアニンが多いのでしょうか?テアニンは光合成(植物が光によってデンプンなどをつくる作用)によって、渋み成分のタンニンに変わります。茎の部分は葉に比べてほとんど光合成しないため、タンニンに変わらずテアニンが多く残っているからなんです。

テアニン、棒茶の優位性

こちらのグラフでテアニンとカフェインの関係がわかります。少し見えにくいのですが、下に茎茶(棒茶)のことが載っています。

そうそう、説明遅くなりましたが、棒茶と茎茶は全く同じ。一般的には茎茶(くきちゃ)と呼ばれていますが、茶産地静岡では茎が棒のような形なので、棒茶(ぼうちゃ)と呼ばれています。

そこで『ジョブチューン』では煎茶のティーバッグを使って氷水出し緑茶をつくっていましたが、私は癒し効果期待大の棒茶を使って。

それもティーバッグからではなく、リーフそのままから氷水出し棒茶をつくってみました。

リーフ(葉っぱ)からおいしく氷水出し棒茶をつくるため、フィルターインボトルを使います。

フィルターインボトル

フィルターインボトル、名前のとおり内側にフィルターが付いています。茶葉を中に入れ、水やお湯を入れて、逆さまにしても茶葉が出てこない優れものです。第2の急須とも言われています。

氷水出し緑茶、棒茶

水を注ぎます。注ぐ水も氷の入った氷水がベルト。番組でも氷水でした。普通の水だとカフェインが抽出されてしまうためです。ここが大きなポイントですね。

氷水出し緑茶、棒茶

蓋をしっかり占めて、冷蔵庫へ入れます。フィルタインボトルは、縦のポケットでも、横に寝かして冷やしてもOK。とっても使い勝手がいいです。

フィルターインボトル、横での保存

冷蔵庫で3時間ぐらい冷やしてください。寝る1時間前に飲むと古賀名誉教授が話していたので、8時過ぎぐらいに冷やしはじめとなるでしょうか。

氷水出し緑茶、棒 氷水出し緑茶、氷水出し棒茶

癒し効果たっぷりの、氷水出し棒茶の完成です。水出しなので、渋み成分がなく、お湯で淹れて棒茶以上に、とってもまろやかな味です。

今回安眠効果のために、棒茶を使った理由、煎茶よりテアニンが多いだけではないんです。煎茶にはカフェインが含まれていることは、前に述べましたが、棒茶をお湯だししても、カフェイン抽出量がとても低いという特徴があるからなんです。

2016年9月3日、農研機構 果樹茶業研究部門 金谷茶業研究拠点の一般公開 茶品質・機能性研究グループ 物部真奈美さんがセミナーでもこのことは説明がありました。

緑茶成分

棒茶って水出しにいいんだと、その時わかりました。そして今回『ジョブチューン』2時間SP 名医たちがぶっちゃけ!病気を予防する最強の食べ物スペシャル!!を見てこのことを思い出し、茶柱通心というブログを書くことで、思い出し、頭の整理もできました。

テアニンに注目した癒し効果。氷を使うのはちょっと面倒な点もありますが、安眠のためにも試してみる価値は大いにあります。

美味しく健康に。お茶のある生活って、いいもんですね。

追記
2022年8月28日TBS系放送 日曜日の初耳学 「眠活」睡眠の質を上げるルーティンとは!? が放送されました。

Q2は「睡眠の質を上げてくれる飲み物は? 4択で Aホットミルク Bエチオピアコーヒー C水出し緑茶 D白湯

答えは C水出し緑茶です。

答えの解説はこのブログで書かれている内容が含まれていました。タンニン、低温で抽出がポイントです。

安眠、快眠に、水出し緑茶が役立ちます。そして、さらに棒茶の水出しだと、さらに効果が期待できます。

ぜひ、水出し緑茶、棒茶でおいしいく&健康に。お試しくださいね。