2019年新茶販売、始まりました。

2019年4月新茶の季節となりました。山一園製茶がお届けする最初の新茶は初倉さえみどり手摘み新茶です。
初倉は静岡県中部の島田市にあり、大井川の恵みを受けた大茶園が広がっています。島田市は全国茶品評会 深蒸し煎茶部門で第40、42、49、50回と農林水産大臣賞を受賞しました。

初倉は温暖な気候を活かし早場所産地として知られています。

この初倉でしっかり土つくり、茶園管理をして育て、丁寧に手摘みをした、さえみどり品種茶を仕上げました。

さえみどりは静岡県で一番栽培されている「やぶきた」と天然玉露ともいわれる「あさつゆ」をかけ合わせて誕生しました。普通蒸し(摘んだ生葉を蒸気で蒸し柔らかくする工程)だと少し赤らんだ水色になるため、深蒸しで製造すると奥深い緑色が印象的な水色のお茶となります。口に含んだ時の上品な香りもさえみどりの特徴。そして渋みが少なく旨さいっぱいの早生品種茶(わせひんしゅちゃ)です。

茶の摘採には,手摘みと機械摘みがあります。。手摘みによる摘採は,一番茶最初、高級煎茶の摘採や自然仕立て茶園(山一園製茶の放任茶)、摘採機械を使うのが困難な急な斜面の茶園や小さな茶園で行わています。手摘みは丁寧に人の手で摘んでいくので,機械摘みのときの古い葉や茎部分の混入がほとんどなく,芽の長さが揃った生葉を摘採できます。また機械摘みと違い、葉切れとよばれる、ちぎられた生葉が混入しません。瑞々しい新芽を手摘みで収穫することによって、香り豊かな美味しいお茶に仕上がります。

4月9日朝7時30分初倉、さえみどりの手摘み風景です。

山一園製茶では新茶の香り、やさしいまろやかな旨みをそのままお届けしたいので、火入れ(焙煎)を極力しないで、摘んだ新茶の感動を伝える仕上げ方法で製品にしました。そのため名前も生新茶となりました。これがさえみどりです。

そして急須で淹れた水色です。

よく見ると産毛のようなものが浮かんでいます。

新茶の産毛は「毛茸(もうじ)」です。「トライコーム(毛状突起)」とよばれ、刺激的な光を防ぐため、強い風による水分減少を防止、小さな害虫から葉を守るためなどの役割があります。柔らかい、上質な茶葉を淹れたときに浮かぶ「毛茸(もうじ)」。初々しさ、美味しさの証です。
この初倉さえみどり手摘み 生新を30gの新茶袋にお入れしてお届けです。

鮮度いっぱいの生新茶です。保存は冷蔵庫でお願いします。