釜炒り茶との出会い 1/2

10月30日(木)ホテルセンチュリー静岡で開催の「多彩なお茶のトレードーショー2014」に行ってきました。

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特徴のある静岡県産お茶の集結。多彩な香りや、お茶の形。個性豊かなお茶を楽しむことができます。

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お茶の分類にはいろいろありますが、会場には、発酵の違いでの展示がしてありました。
ここで、発酵の分類について、少しお話します。
生のお茶にはポルフェノールという、植物独特の生体成分が含まれています。
このポルフェノールが発酵すると、揮発性が高い成分がつくられ、独特の香りがします。
これを利用した分類が、不発酵茶・半発酵茶・発酵茶・後発酵茶です。

不発酵茶・・・お茶を摘んだあと、すぐに熱を加えることによって、発酵を完全に止める。
緑茶と呼ばれるもので、緑色の茶葉が特徴。
煎茶・棒茶・玉露・抹茶・ほうじ茶・玄米茶、釜炒り茶など

半発酵茶・・・一定期間発酵させた後、熱処理によって、発酵を止める。
ウーロン茶は代表的なお茶です。

発酵茶 ・・・完全に発酵させたお茶。茶葉に含まれる葉緑素が分解するため、褐色になる。
紅茶が代表的なお茶です。

後発酵茶・・・酵母菌などを利用して、生物学的発酵作用でつくるお茶。
プーアル茶が代表的なお茶です。

説明が長くなりましたが、茶葉の加工行程によって、お茶の香りが違って来るということです。

そして、日本の多くのお茶は、不発酵茶。それも高温蒸気で、熱を加えます。

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ところが、大きな釜で炒って熱加工する方法もあります。それが釜炒り茶です。

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今回、この釜炒り茶をつくっている若き茶農家さんに会いに、この会場に来ました。
次のブログでご紹介します。