合組(ごうぐみ)とは?日本茶をブレンドする目的

拝見盆で合組をおこなう

「合組(ごうぐみ)」は、仕上げ加工した茶の特質を生かして、複数の茶を取り合わせる工程です。一般には「ブレンド」と言い換えられます。

ただ混ぜるのではなく、それぞれの茶が持つ特徴を見ながら、飲む人の好みや価格帯に合うよう組み合わせます。商品説明で「合組」という言葉を見かけたら、茶の品種名ではなく、仕上げ工程の一つと考えると理解しやすくなります。

合組は、荒茶を商品に仕上げる工程の一つ

摘み取った生葉は、産地の製茶工場で蒸す・揉む・乾燥する工程を経て「荒茶」になります。その荒茶をふるい分け、火入れ、選別などで整えたうえで、茶の特徴を生かして取り合わせるのが合組です。

公益財団法人世界緑茶協会は、煎茶の仕上げ加工に「ふるい分け・火入れ・選別・合組」があると説明しています。つまり合組は、自宅で飲み物を混ぜるレシピではなく、茶を商品へ仕上げる側の工程です。

言葉 指すもの 読み分けのポイント
荒茶 産地の製茶工場で一次加工した段階の茶 まだ形や水分などを整える仕上げ前
仕上茶 ふるい分け、火入れ、選別などを経て商品性を高めた茶 市販に向けて整えられた段階
合組 仕上げた茶の特質を生かして取り合わせること 品種名ではなく工程名
ブレンド 合組を日常的な言葉で表したもの 配合比率までは言葉だけで分からない

合組の目的は、それぞれの茶の持ち味を生かすこと

合組の目的は、一つ一つの茶の特質を見ながら、飲む人の嗜好や価格に合うよう取り合わせることです。

同じ「日本茶」でも、茶葉には香りや味、形などの違いがあります。合組という言葉は、どれか一つを優劣で選ぶというより、複数の特徴をどのように組み合わせるかという考え方を表します。

ただし、商品ごとの配合内容や割合は「合組」と書かれているだけでは分かりません。産地、品種、茶期、配合比率などが説明されている場合は、その商品の表示や案内を個別に確認してください。

産地・品種の表示と合組は、確認する項目が異なる

産地や品種の表示は茶の由来を知る手がかりで、合組は仕上げ工程を示す言葉です。この二つは同じ基準ではなく、産地名や品種名が書かれているだけでは、合組の有無や配合内容までは判断できません。

選ぶときは「ブレンドだから品質が低い」「特定の産地・品種だから必ず好みに合う」と決めつけず、商品説明に書かれた香味や用途を確かめるのがよいでしょう。合組の有無や配合の詳細が必要なら、販売元に確認する方法もあります。

茶の名前と合組を混同しないための3つの確認

商品説明を読むときは、次の順で言葉を分けると整理しやすくなります。

  1. 茶種や原料の名前かを確認する
  2. 産地・品種・茶期など素材の説明かを確認する
  3. 合組・火入れ・選別など仕上げ工程の説明かを確認する

たとえば、茎茶(棒茶)は茎を生かした茶の呼び方で、合組とは指しているものが異なります。また、玄米茶の原料の違いを読むと、茶葉・炒り米・抹茶という原料構成と、仕上げ工程の言葉を分けて考えやすくなります。

まとめ

合組は、仕上げ加工した茶の特質を生かして取り合わせる工程で、一般にはブレンドと呼ばれます。品種名や産地名ではなく、商品を設計する工程の言葉です。

商品説明では、合組という言葉だけで良し悪しや配合比率を決めつけず、茶種・産地・品種・香味の案内と分けて読むことが大切です。

参考資料