新茶の棒茶ができるまで、いよいよ最終回です。今までの工程はこちらです。
電棒 まわし https://www.yamaichien.com/blog/2012/05/post-77.html
トウミ https://www.yamaichien.com/blog/2012/05/post-78.html
最後の工程は火入れです。火入れが一番肝心&気をつかいます。
火入れ加減で、棒茶の甘み、香りがうまく引き出すことができるからです。
そして、火入れは棒茶の水分量をとり、製品の日持ちをよくします。

トウミから出た棒茶を大海袋に入れます。たまった棒茶を火入れ乾燥機の投入口へ入れます。



最初の火入れは棚で少量ずつ火入れをします。これは棚にのった棒茶があまり厚くならないように
調整しているところです。均一に乾燥できるためです。

これは、火入れ乾燥機の内部です。この状態でゆっくり移動させて乾燥させていきます。


温度調整、棚の移動速度によって、乾燥具合が変わります。棚での乾燥機のあとは、左下のドラムでの火入れです。

棚での火入れと、ドラムでの火入れは目的が違います。棚での火入れは棒茶の表面の火入れです。
ゆっくり、少しずつの乾燥です。
ドラムでの火入れは、しっかり乾燥です。ドラムの回転を利用して、均等に火入れします。
それぞれに、温度調整、回転速度に棒茶の味の良さ、香りのよさにつながります。

火入れの終わったお茶を、拝見盆にとって、火の入り具合を確認します。


毎年、棒茶の仕上げは緊張します。程好い緊張です。
それは、新茶の棒茶を待っている、お客様の笑顔を思い浮かべるからなのでしょうか。