なるほど抹茶のお話 本格抹茶とお手軽抹茶

わたしの趣味のひとつに登山があります。頂上に着いたら、抹茶を点てて一服、とってもいやされます。そんな「山で抹茶」この茶柱通心ブログ山一園製茶株YouTubeでも配信しています。

だいぶ前からから抹茶を使ったお菓子、スイーツ、ドリンクがたくさん出ています。

抹茶といえば茶道ですね。茶道といえば千利休が浮かびます。私の場合大河ドラマのシーンを思い出します。記憶にあるのは、第35作『秀吉』仲代達也・第53作『軍師官兵衛』・伊武 雅刀・第55作『真田丸』桂文枝でしょうか。そんな千利休が広めた茶道、表千家と裏千家がありますが、その違いをお話します。

表千家と裏千家の誕生
茶道を広めた「千利休」の流れをくむ千家流茶道がすべてのはじめです。そして千家の三代目で、千利休の孫にあたる宗旦には、4人の子どもがいて、長男以外の3人が茶道を志しました。宗旦の三男、江岑宗左(こうしんそうさ)が千家を最初に継ぎました。表千家を代表する「不審菴(ふしんあん)」と呼ばれる茶室がありますが、江岑宗左はこの不審庵を継いで、千家流茶道の本家として茶道をおこなっていきました。

宗旦が「不審菴」を江岑宗左に譲り、隠居生活を送るために建てたのが「今日庵(こんにちあん)」です。宗旦の死後この今日庵を継いだのが、宗旦の四男、仙叟宗室(せんそうそうしつ)です。今日庵は不審庵の裏手にあったため、”裏千家”と呼ばれています。そんな裏千家に対し、表側にある本家は”表千家”と呼ばれるになりました。もとは同じ千利休の流れ。受け継いだ人が使っていた茶室の場所で、裏千家という名前が誕生というわけです。

話はずれますが、静岡県で90%以上栽培させている「やぶきた」品種。竹藪(たけやぶ)の北側に生育していたので、やぶきたと命名さてました。

ここまで、表千家・裏千家のこと、話しましたが、、茶道には他の流派も存在します。その一つが、武者小路千家(むしゃのこうじせんけ)と呼ばれる流派です。千利休の孫にあたる宗旦の次男、一翁宗守(いちおうそうしゅ)が 茶道を志したもので、「官休庵(かんきゅうあん)」と呼ばれる茶室が有名です。表千家と裏千家、そして武者小路千家を含めて「三千家」と言いますが、茶道では三千家が主流となっています。

では表千家と裏千家の違いはどこにあるのでしょうか?両派の違いは作法にあります。

表千家 裏千家
抹茶の立て方 薄茶で泡のない部分を半月状に残す 濃茶で表面全体が細かい泡で覆われている
茶筅(ちゃせん)の
動かし方
腕全体を使って茶筌をゆるやかに動かし半月の状の泡のない部分が残るように回して抜く まず茶碗の底の部分、そして中程部分で早く茶筌を振って泡をたくさん出し、最後に表面を軽く振って泡を細かくふんわりさせる
茶筅(ちゃせん) 煤竹(すすだけ)の茶筅。煤竹とは、古民家の屋根に使われてきた竹を材料にしたもので、長年囲炉裏の煙で燻されている 白竹の茶筌
使い袱紗(ふくさ)
手前で茶器や茶杓ちゃしゃくを拭き清めるのに使う
男性の使い袱紗は紫  女性は朱 男性の使い袱紗は紫 女性は赤
出し袱紗(ふくさ)
濃茶こいちゃ茶碗を乗せるためなどに使う
使い袱紗と同じ大きさ 古帛紗(こぶくさ)と呼ばれる小
振りのものを使う
所作 さりげない流れでさばく 袱紗(ふくさのさばき方では、
動作がやや多くメリハリもある
歩き方 席入りは、左足から 畳一帖を6歩で歩く 右足から茶室に入る  5歩で歩く
座り方 男女共に膝と膝の間を若干広げて座る 男女共に膝と膝の間を若干広げて座る
亭主は手を両膝に離して置き、客は手を重ねて置く。重ね方に決まりはない 亭主は手を両膝に離して置き、客は
手を重ねて置く。重ね方に右手が上

表千家は千利休のお点前を守り、わびさびや伝統を重視するの千家の本家として流派です。裏千家は時代の流れに合わせたお点前を積極的に取り入れています。そのため、茶道具は表千家よりも裏千家の方が種類が多く、華やかさがります。茶道をたしなむ人数も裏千家の方が圧倒的に多く、学校、カルチャースクールなどの茶道は裏千家です。

ここまで本格的茶道のお話しました。実は気軽におうちで抹茶を楽しむことができすんです。それがこのおうち抹茶セットです。

抹茶ミニシェーカーに、スティックの入った鹿児島産有機抹茶2gを入れて、しっかりふたを閉めてシェイクするだけ。

手軽におうちで抹茶を楽しめます。

レシピ本も付いているので、いろんな抹茶アレンジを楽しめます。

とっても歴史のある抹茶。お手軽抹茶で味の新発見ありますね。

2022年1月11日、テレビ朝日で放送の高田純次さん出演「じゅん散歩」で甘酒抹茶を作っていました。美味しそうでしたね。