茎茶(棒茶)とは?煎茶との違いと味・香り、濃さの調整方法

茎茶(棒茶)は、茎や葉柄を選別して作るお茶

茎茶(棒茶)は、煎茶などを仕上げる工程で選別された茎や葉柄(ようへい)を使うお茶です。煎茶との違いは、まず使う部分にあります。
※葉柄とは葉身と茎をつないでいる部分です。

日本茶業中央会の表示基準では、「茎茶又は棒茶」は、荒茶の仕上げ工程で木茎や葉柄を選別したものと定義されています。農林水産省も、玉露や煎茶を作る際に茎の部分だけを集めたお茶として茎茶を紹介しています。

「茎茶」と「棒茶」は別々の原料を指す言葉ではありません。この記事では、山一園製茶で日常的に使う呼び方に合わせて、以降は「棒茶」と表記します。

茎茶が「棒茶(ぼうちゃ)」と呼ばれるようになった最大の理由は、原料である茎の見た目が「細い棒」の形をしているからです。また
お茶の取引や日常会話の中で「茎茶」と言うよりも「ぼうちゃ」と言う方が口馴染みが良く、親しみやすかったため広く定着しました。

煎茶との違いは、まず使う部分にある

煎茶が主に葉の部分から作られるのに対し、棒茶は仕上げ工程で選別された茎や葉柄を使います。

原料として使う部分が違うため、味や香りにも違いが生まれます。農林水産省は茎茶について、独特の甘みがあり、初心者でも淹れやすいお茶と紹介しています。また別の記事では、草原のような香りと、すっきりした飲み口が特徴とされています。

山一園製茶の棒茶に感じるのは、若草のような清々しい香り、旨味、そして後口のさっぱり感です。味の感じ方は商品や淹れ方によって変わるため、まずは次の入れ方で試してみてください。

はじめの1杯は、茶葉3g・熱湯80ml・30秒

1人分の棒茶を次ように入れることをおすすめしています。

項目 内容
茶葉 3g
湯量 80ml
湯温 85度から90度
浸出時間 30秒
茶器 急須

急須に茶葉を入れ、お湯を注いで30秒待ち、湯のみに注ぎ切ります。香りを確かめてから口に含むと、若草のような香りと旨味、さっぱりした後口を捉えやすくなります。

これは山一園の棒茶をおいしく入れるための目安です。ご自分が飲んだ感想によって、茶葉やお湯の量、湯温を変えてみてください。

薄いときは5g、濃いときは2gを目安にする

基本の3gで淹れて味が合わなければ、まず茶葉量だけを変えると調整結果を比べやすくなります。

感じ方 次に試す茶葉量 変えない条件
薄い 5g 湯温・80ml・30秒・急須
ちょうどよい 3g 湯温・80ml・30秒・急須
濃い 2g 湯温・80ml・30秒・急須

一度に湯量や時間まで変えると、どの変更が味に影響したか分かりにくくなります。最初は茶葉量だけを調整し、その後で湯温・湯量や時間を好みに合わせてください。

湯温も大事な味、香りのポイントです。茶葉3gで湯温を変えたときの違いを表にしました。

湯温の目安 味の特徴 香りの特徴
高温 (85℃〜90℃以上) すっきり爽快、ほど良い渋みと旨味 爽やかで強い、一気に立ち上る香り
中温 (70℃〜80℃) まろやかな旨み、豊かな甘み おだやか、上品で優しい香り
低温 (50℃〜60℃) 濃厚な甘み、渋みはほぼゼロ 控えめ、口の中に残る余韻を楽しむ香り

棒茶が向いているのは、清々しい香りとさっぱりした後口を楽しみたい人

若草のような清々しい香り、旨味、さっぱりした後口を楽しみたい方には、棒茶が選択肢になります。急須で短時間に淹れられ、薄い・濃いと感じたときも茶葉量で調整できます。

山一園の棒茶を見比べたい方は、商品の特徴を確認して、自分が求める香りや味に近いものを選んでください。

棒茶(茎茶)の商品一覧を見る

よくある質問

茎茶と棒茶は違うお茶ですか?

日本茶業中央会の表示基準では、「茎茶又は棒茶」は同じ定義で扱われています。山一園では主に「棒茶」と呼んでいます。

棒茶が薄いと感じたら、何を変えればよいですか?

湯温・80ml・30秒・急須という条件を保ったまま、茶葉を3gから5gへ増やしてみてください。変える条件を一つにすると、味の違いを確かめやすくなります。

棒茶が濃いと感じたら、何を変えればよいですか?

湯温・80ml・30秒・急須という条件を保ったまま、茶葉を3gから2gへ減らしてみてください。

棒茶とほうじ茶の違いも知りたいです

原料として使う部分と、焙煎の有無を分けて考えると理解しやすくなります。詳しくは次の記事をご覧ください。

棒茶とほうじ茶の違いを知りたい方はこちら