棒茶は熱湯と水出しでどう違う?香り・旨味・水色・後味を比較

同じ「熱湯棒茶」でも、熱湯でいれると香りがしっかり伝わり、水出しでは旨味を感じやすく、口あたりが滑らかになります。香りと心地よい渋みを楽しみたい日は熱湯、やわらかな甘みと飲みやすさを重視する日は水出しが選びやすいでしょう。

この記事では、山一園製茶の熱湯棒茶を、それぞれ普段ご案内している条件でいれたときの違いを比べます。茶葉量や抽出時間をそろえた実験ではなく、日常の飲み方での比較です。

違いを先に比較

比較項目 熱湯 水出し
香り しっかり伝わる 青々しい爽やかな香り
旨味・口あたり 香りと渋みを感じやすい 旨味を感じやすく、滑らかで飲みやすい
水色 黄みがかった深い濃緑 澄んで明るい緑
後味 口の中がさっぱりする、引き締まるような心地よい渋みの余韻 青々しい爽やかな香りと、やわらかな甘みの余韻
山一園製茶の目安 茶葉3g・湯量80cc・沸かしたて・30秒 茶葉10g・水750ml・冷蔵庫で8時間

水色と後味は、私が同じ熱湯棒茶を普段の淹れ方で比べたときの評価です。収穫時期や保存状態、器、水によって感じ方は変わるため、まずは表の条件を目安に試してください。

香りをしっかり楽しむなら熱湯

香りを先に感じたいときは、熱湯でいれる方法が向いています。山一園製茶では、一人分を茶葉3g、湯量80cc、沸かしたてのお湯、抽出30秒でご案内しています。

  1. 急須に熱湯棒茶を3g入れます。
  2. 沸かしたてのお湯80ccを注ぎます。
  3. 30秒待ち、湯のみに最後まで注ぎ切ります。

私は、熱湯でいれたときの後味を「口の中がさっぱりとする、引き締まるような心地よい渋みの余韻」と感じています。温かい一杯で香りを立たせたい朝や食後に試しやすい淹れ方です。

旨味と滑らかさを楽しむなら水出し

旨味と滑らかな口あたりを重視するなら、水出しが向いています。山一園製茶の目安は、熱湯棒茶10gに水750mlを合わせ、冷蔵庫で8時間です。

  1. 冷水筒に熱湯棒茶10gと水750mlを入れます。
  2. 冷蔵庫に入れ、8時間抽出します。
  3. 濃さを確認してからグラスへ注ぎます。

私は、水出しのよさを「旨味をしっかり味わえ、口あたりも滑らかで、ごくごく飲みやすい」と感じています。後味には、青々しい爽やかな香りとやわらかな甘みが残ります。

農林水産省は、緑茶を冷たい水でいれると、うま味を呈するテアニンなどは溶出する一方、強い渋味を持つEGCGや苦味を持つカフェインの溶出量が低下するため、うま味を感じやすくなると説明しています。これは緑茶一般の研究結果であり、山一園製茶の熱湯棒茶だけを測定した結果ではありません。

水色は濃さだけでなく透明感も見る

熱湯は黄みがかった深い濃緑、水出しは澄んで明るい緑になるのが、私が確認した違いです。

色だけで濃い・薄いを決めず、香りや後味も一緒に確かめましょう。水出しは熱湯より抽出に時間がかかるため、短時間で判断すると味が薄くなりやすくなります。

迷ったときの選び方

香りをしっかり感じたい、温かいお茶で口の中をさっぱりさせたい場合は熱湯がおすすめです。旨味、滑らかな口あたり、冷たい飲みやすさを重視する場合は水出しを選びましょう。

どちらが上という比較ではありません。同じ熱湯棒茶を二つの方法でいれ、気温、食事、飲む時間に合わせて選べることが利点です。

よくある質問

熱湯と水出しは同じ茶葉量で比べるのですか?

この記事では同じ茶葉量にはしていません。熱湯は一人分3g・80cc・30秒、水出しは作り置き用10g・750ml・8時間という、山一園製茶が普段ご案内している条件で比べています。

水出しは8時間より短くても飲めますか?

濃さは確認できますが、短時間では味が薄くなりやすいため、まずは冷蔵庫で8時間を目安にしてください。急いで冷たい棒茶を作りたい場合は、関連記事の急冷方法をご覧ください。

熱湯棒茶以外の棒茶も同じ条件でいれられますか?

商品によって合う条件は異なります。商品名とパッケージ裏面の淹れ方を確認し、記載がある場合はその案内を優先してください。

熱湯と水出しを同じ商品で試す

温かく香りを楽しむ日も、水出しで旨味を楽しむ日も、今回の比較には山一園製茶の「熱湯棒茶」を使っています。

熱湯棒茶 300gの商品ページを見る

関連記事

参考情報